tips8.木型止め穴
byうぇぶますたー@大きな靴やテン
クレームってわけじゃないですが、最近よく、「なんか穴があいてるんですけど、
新品に交換してください」なんていわれることがあります。
(そぉーです、写真の真中、縫い目の左側にある穴です)
でも、ちょっと待って下さい!。それは製法上必ずあく穴なんです。
新品だって、ちゃんと穴がありますよ。
けっして、後からつけた穴ではありません。
では、なんで穴があいているのか?
「値札をつけるための穴を最初からつけているの?」
いいや、そうではありません。
あくまでも造るときにできるんです。
製甲(靴の上側を作る過程ですね)をして、
一枚の革から立体成形をするときに、木型に入れて、
革にくせをつけるわけですが、
その時に革がずれないように止めるんです。
それで穴があいちゃうんですねぇ〜〜。
当然、革をのせる木型側にも穴があります。
でも、以前にくらべたら穴はだいぶ目立たないように、
製甲されるようになったんですよぉ!
ブーツなんかほとんどわかりません。
ただ、インポート物に関しては、穴はおもいっきりついてますねぇ!
これも、靴関する歴史の違いかもしれませんねぇ。
なんてったって、
明治時代初期まで日本は”ワラジー”だったんですから。
(ワラビーとかけてみました笑)
西洋では、”木型穴止め”に対する認識が、
一般庶民まで浸透しているんでしょうねぇ
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