tips7.靴の製法2
byうぇぶますたー@大きな靴やテン


 レディースの靴の製法は”セメント式”が多いと、tips.6でご紹介しましたが、
ほかにはどんな作り方があるのでしょう?
グッドイヤーウェルト式、マッケイ式、ステッチダウン式、モカシン式、
バルカナイズ式、インジェクション式、
主な所は、こんな所でしょう。

グッドイヤー-ウェルト式:
構造はちょっと複雑ですが、履きこむほどに靴がなじみ、
絶妙なフィット感がある、革靴の製法の王様です。
百数十年前、グッドイヤーにより、”底縫い機”が発明され、
一般に広く普及しました。
この製法の特徴は、”細革”にあります。
アッパー(靴の上側)と中底リブ、表底を
2重縫い(すくい縫いとだし縫い)で、”細革”に縫い付けます。
手間がかかる上、パーツの種類も増え、ちょっと高価になります。

ステッチダウン式:
比較的に簡単で、非常によく使われる製法です。
アッパーと表底を直接縫い合わせます。
中底が要らないことから、安く作れますが、
近年は、クッション性を高めるために、
分厚い中底を入れたり、空気の通り道を作ったりして、
結構、こったものが増えてます。

モカシン式:
 袋モカ、インディアンモカなんて呼ばれることのあるこの製法は、
最も古くからあります。
一枚の革を上側で縫い合わせ、底をくっつけたものです。
履いてすぐの、なじむ前の段階からフィット感があり、
一度履くと、癖になります。(笑)
ただ、製法上、どうしてもカジュアルシューズの外観になり、
フォーマルには履けませんねぇ・・・

バルカナイズ式、インジェクション式:
 熱可塑性の材料を使い、液状の底となる原料を型に入れ、
アッパーに融着させることにより成形する製法。
安価に大量生産することが可能です。
当店のものですと、ゴム長靴なんかが、この製法です。

ほかにも、いろいろ製法はありますが、
以上に上げたものの類系に入ります。

レディースはセメント式が主流ですが、
メンズは、目安として、価格の順番に、
安い方から、インジェクション、セメント、ステッチダウン、モカシン、ウェルト
の順番になります。
(あくまでも目安です、例外もたっくさんありますので……)




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