tips5.ヒールの高さと外反母趾
byうぇぶますたー@ビックシューズテン


 よく、「ヒールが高い靴を履くと、外反母趾になりやすいよ」って、
耳にします。
確かに、ヒールの高い靴を履くと、重心が”前のめりに”なり、
さらに左右方向に不安定なため、無理に体の方向性を保とうとして、
指に負担がかかりますので、外反母趾になりやすくなります。
でも、実は遺伝性のものである場合もあるんです。
(運動靴ばかり履いている人にも”外反母趾”は、あるんです。
ただ、”痛み”を伴わないため、表面化しにくいんです)

問題なのは、”外反母趾”の
突出した母趾関節側が、
継続して擦られることにより起こる炎症です。(腱膜瘤
炎症により膨張してさらに痛くなり、
(ほうっておくと、外科治療以外には、矯正方法がなくなります。)

なるべく母趾関節側が、”擦られにくい”靴を選べば、
腱膜瘤
防げるのですが、
ヒールの高い靴はほとんど”擦られて”しまいます。


だからといって、この世から”ハイヒール”はなくなりませんよねぇ?!

でもなぜ、ヒールの高い靴を履くと綺麗に見えるのでしょう?
「そんなの決まってるでしょう、背が高くなるからよ!」

ちょっと待ってください、それはちょっとちがいます。
つま先よりヒールが持ち上げられた靴は、
そのぶん”ふくらはぎ”の筋肉が、上に持ち上げられ、
筋肉がしまることにより、シルエットが綺麗に見えるようになるのです。
ふくらはぎに注目して、カカトを上げ下げしてみてください?
だいぶ、形が変わりませんか?
そこが、ヒールの高い靴が好まれる、理由の半分です。

では、もう半分は、何でしょう?
これは、”目の錯覚”を利用した、足を小さく見せる効果です。
足が垂直に近づけば近づくほど、”見かけ上”のつま先からカカトまでの、
距離が短く見えます。
見かけ上でも、「足が小さく見えれば」って、結構皆さん思いません?


ファッションの本質を考えると、特にレディースの場合、
機能性よりもデザイン面に重点が置かれているのは、
間違いのない事実でしょう。

”ヒールの高い靴は決して体によくありません”
これは、事実です。
でも、靴も”ファッションの一部”である限り、
本来の”歩く”という機能から逸脱した”デザイン性”を求められます。
難しい所ですね。

解決する手段としては、良く言われるように、
”その場その場で、靴を履きかえる”
やっぱりこれしかないですね。
面倒でも、仕事先に靴を置いておく、
これで、だいぶ”腱膜瘤”になりにくくなるとは思うのですが・・・



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